英文法

仮定法1

「コンドルは飛んでいく」(El condor pasa)を歌いながら仮定法について考える

  ——入門英語のクラスから

 

 「コンドルは飛んでいく」は、もともとアンデス地方の民謡から作られ、サイモン&ガーファンクルの歌でおなじみの曲です。ちなみにタイトルはスペイン語です。

 

I'd rather be a sparrow than a snail

Yes, I would

If I could

I surely would

 

(カタツムリよりは雀になりたいな

そうだとも

できるものなら

もちろんそうしたいよ)

 

という歌詞で始まります。

 

 I’d rather は、I would ratherの省略された形で、「むしろ〜したい」という意味で、日常会話でもよく使われます。

この歌で使われている仮定法は、仮定法過去形といいます。

これは、仮定を示すif-節(仮定節、従属節)の動詞が過去形であるための名称ですが、実際の文章では、主語や副詞句がその代わりをするなど、if-節が省略されることも多く起こります。仮定法が分からないという学習者が多いのですが、一つにはこの文法用語のせいで、かえって実体が見えにくいのかも知れません。

 

 仮定法過去形で大事なのは、次の2点です。

  • 主節(仮定法の場合には帰結説とも呼ばれます)の動詞は、wouldcouldmightなど助動詞の過去形+動詞の原形という形をとる。
  • 現在の事実とは異なる(と話し手が思っている)ことについて言う

 

例えば、

If I had time, I would go with you. という文は、「もし時間があれば、あなたと一緒に行くのですが」という意味で、実際には、現在の時点において、時間が無いので行かれないと、話し手は考えています。

If I have time, I will go with you.と比べてみましょう。この場合には、「時間があれば、あなたと一緒に行きますよ」となり、話し手は、未来の時点で条件が満たされれば、「行くつもりだ」と言っています。ただし、本当に行くのかどうかは分かりません。あくまで、話し手の思いです。

 

 歌の歌詞にもどりましょう。

この歌で繰り返されている

I’d rather … than 〜は、「〜よりもむしろしたい、の方が良い」という意味です。2番以降では、

I’d rather be a hammer than a nail(釘よりは金づちになりたいな)

I’d rather be a forest than a street(道よりは森になりたいな)

というフレーズが出てきます。

 

Away, I’d rather sail away (どこか遠くへ、船で行ってしまいたい)

I’d rather feel the earth beneath my feet(足の下に地面を感じていたいんだ)

では、than〜は出てきませんが、歌詞全体を通して読めば文脈から感じ取れると思います。

 

また、if-節が、

If I could(できるものなら)、If I only could(できさえすれば)など、助動詞の過去形を使ったフレーズがあります。これらも、日常的によく使われる表現です。

 

まずは、サイモン&ガーファンクルの歌を聞きながら、歌詞を読んでみて下さい。そして、一緒に歌ってみましょう。

 

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