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小圃千浦(おばたちうら)の人と作品

 アメリカの芸術関係の情報サイトARTnews2023527日の記事で、アメリカで活躍した、あるいは活躍中のアジア系の芸術家25人を紹介しています。小圃千浦はそのトップで取り上げられていました。ちなみにイサムノグチは2番目、笠間弥生が9番目、オノ・ヨーコが12番目です。

 小圃千浦は、井原市出身の画家です。もともとの名は佐藤蔵六と言いました。画家で美術教師でもあった兄が仙台の名家である小圃家に婿入りしていましたが、千浦の画才を見込んで千浦が5歳の時に自分の養子としたことから、小圃となりました。

 1903年にアメリカに渡り、サンフランシスコに居住し、画家として、また、カリフォルニア大学バークレー校で永らく美術教授として活躍しました。日本画の手法を駆使して、ヨセミテなどアメリカの大自然を描き、カリフォルニア州の水彩画派の中心的存在でした。

 第2次世界大戦中には、ユタ州の砂漠の中に作られたトパーズ日本人強制収容所に収容されました。強制収容が決まった日から、小圃はその過程をスケッチしています。収容者にはカメラの所持が許されていなかったこともあり、小圃の残したスケッチ集は貴重な歴史的資料でもあります。

 トパーズ収容所に移動する前に収容されていたタンフォーラン集合センターでは、収容開始から3日目には収容者を対象に美術学校のを開設を決心し、トパーズ収容所でも到着するとすぐに美術学校を開設し、子供から老人まであらゆる年齢層の生徒たちに絵画を教授しました。美術を通して収容者を励まし、日本人としての誇りを保つというのが、美術学校開設の目的の一つでした。

 

『トパーズ・ムーン: 日系人収容所における小圃千浦の芸術』

毎月「トパーズムーンを皆で読む会」を下記の要領で

開いています。

日時:毎月第3水曜日午後2:003:30

場所:アクティブライフ井原

資料代&受講料:500円

連絡先:090 8603 4134

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